がんばるほど、しんどくなる先生へ|隠れ疲労と「全部ひとりで」の文化の罠から抜け出す話

先生をざわつかせた、たったひとつの質問があります。

研修やオンライン相談で、僕は最初にこう聞くことがあります。

「あなたの先生としての一日は、
 『やりたいこと』と『やらなければならないこと』、
 正直どちらの方が多いですか?」

「割合で言うと、やりたいが2で、やらなければが8くらいですか?
 それとも、1対9くらいでしょうか。」

すぐに「やりたいことの方が多いです」と答えられる先生は、ほとんどいません。

「うーん…」「どうだろう…」と目線を落としたり、
少し笑いながら首をかしげたり。
中には、「考えたことなかったですけど、たぶん9割は“やらなきゃ”ですね」と
苦笑いで答える先生もいます。

そのとき、先生たちの胸の中では、
ざわ…っと、何かが動いているのが伝わってきます。

今日も一日、一生懸命がんばった先生へ。
そんなあなたにこそ、ここから先の話を読んでほしいと思っています。

改めて、あなたの先生としての一日を思い出してみてください。
「やりたいこと」と「やらなければならないこと」、
どちらの方が多いでしょうか。

正直に考えてみて、
「ほとんど“やらなければならない”で埋まっている」と感じたなら──

あなたの人生という名の車のハンドルは、
すでに別の誰かが握っているのかもしれません。


最近、前より疲れやすくなった

最近、こんなふうに思うことはありませんか?

  • 朝目覚めても疲れが抜けない
  • 授業も会議もこなして、毎日ヘトヘトで帰ってくる
  • 休日も、寝て終わってしまう

「やっぱり歳かな」
「若くないから、しかたないよな」

たしかに年齢による衰えは、ゼロではありません。
でも──年齢だけが原因なら、説明がつかないことがひとつあります。

「がんばっているのに、何ひとつ“楽になっていない”」

むしろ、

  • 以前より効率化しているはずなのに、
  • 前よりしんどくなっている気さえする。

それは、あなたの努力不足でも、根性の問題でもありません。

先生の疲れの正体は、
「隠れ疲労」 かもしれないのです。


先生の頭の中で増え続ける「やること付箋」

ここでいう隠れ疲労とは、
あなた自身も気づかないうちに、
じわじわと心と頭のエネルギーを奪っていく疲れのこと。

イメージしてみてください。

職員室の自分の机の上に、
「あとでやること」が書かれた付箋が、
ペタペタと貼られていく様子です。

  • あの保護者への電話、まだしていないな…
  • 今日中に、他の先生と情報共有しないといけない…
  • 来週までに、あの子の個別の指導計画を書き直さないと…
  • 授業の案、もう一度考え直した方がいいかも…
  • 学年会の資料、まだ半分しかできてない…
  • 次の行事の係分担、どう決めよう…

1つ1つは、小さな付箋です。
でも、その“小さな付箋”が何十枚、何百枚と重なっていくと、
机の上がいっぱいになって、どこから手をつけていいか分からなくなる。

実は同じことが、あなたの頭の中でも起きています。

「やらなければならないことの付箋」が、
気づかないうちにベタベタと貼られ続け、
心と頭のメモリを静かに食い潰していく──

それが、先生の「隠れ疲労」です。

しかも先生の場合、
それは「頭の中」だけでは終わりません。


日中はフルマラソン、放課後は“付箋の片付け”

朝から、子どもの様子に目を配り、安全を見守り続ける。

  • 子どもを追いかけたり、抱っこしたり
  • トラブルの仲裁や、問題行動への対応
  • プリントの丸つけ、片づけ、連絡帳を書き…

子どもと過ごすだけで、
体力をごっそり持っていかれるのが、当たり前の日常
ですよね。

日中だけでも、すでに
「けっこうなフルマラソン」を走っているようなものなのに──

放課後になると、
さっきの「やること付箋」が一気に騒ぎ出します。

  • 日中は体力、
  • 放課後は思考と感情。

両方のメモリが、同時に削られていく。

それなのに、
私たちはいつも自分にこう言い聞かせてしまいます。

「まだがんばれるはず」
「私なんかより大変な先生は、もっといるし」

その“がんばり”が、
あるラインを越えたとき──

静かに、こんな負のループが始まります。


「がんばるほど、しんどくなる」負のループ

  • 疲れているから、毎日にメリハリがない
  • 付箋を片づける前に、新しい付箋が追加され、仕事が増える
  • 仕事が増えるから、さらに疲れてしまう
  • 疲れているから、家族や同僚、子どもにも優しくできない
  • 小さなことでイライラしてしまい、自己嫌悪でさらに疲れる

成果が出ない → もっとがんばる → もっと疲れる。
このループにはまると、人はこう感じ始めます。

「自分の人生を、自分で決めていない気がする

心理学の世界では、
40年以上も研究されている“心の根本原理”があります。

「自分の人生を、自分で決めている」という感覚を失うと、
人は一気に疲れを感じやすくなる。

あなたの1日のほとんどが、

  • 「やりたいこと」ではなく
  • 「やらなければならないこと」

で埋め尽くされているとしたら──
疲れて当然なのです。

これは、あなたが弱いからではありません。
そうなるような構造の中で、働いているからです。


「全部ひとりで」という文化の罠

ここで、少し耳が痛い話をします。

「授業準備は、全部自分でやりたい」

そう思う先生は、本当に真面目です。
でも、その“真面目さ”が、
あなたを一番追い込んでいるかもしれません。

  • 指導案も教材も、全部ゼロから考える
  • 他の人の案や、市販教材を使うと「手抜き」に感じてしまう
  • AIやオンライン教材に頼るのは、どこかズルい気がする

その結果、

  • いつも睡眠時間を削って準備する
  • 家に仕事を持ち帰るのが当たり前になる
  • 「まだできたはず」と自分を責めてしまう

でも、思い出してみてください。

  • 書籍の実践例
  • 研修で学んだアイディア
  • 先輩にもらったプリントや指導案

私たちは昔から、たくさんの「外部の力」に頼ってきました。

この外部の力は、例えるなら、
地図やコンパス、水を持って砂漠を移動することと同じです。
それは“当たり前”のことです。

それなのに、“デジタル”と聞いた途端に、

「ここまで頼ったら、さすがに手抜きじゃないか」

と、急にハードルが上がってしまう。

この「全部ひとりで」という文化が、

どこまで歩けばいいかもわからない砂漠のど真ん中で、
自分がどこにいて、どこを目指しているのかも分からなくなる状態

をつくり出します。

そしてそれは、
あなたの人生のハンドルを、静かに奪っていっているのです。


先生の人生のハンドルを取り戻す

想像してみてください。

あなたの人生という名の車のハンドルを、
いま誰が握っていますか?

  • 学年の仕事
  • 行事の準備
  • 研修や研究授業
  • 山のような事務と書類

どれも大切なことだけれど、
気づけばそれらが、あなたの時間と心をほとんど占領している。

「本当は、こんな授業をしてみたい」
「もっと、子どもとゆっくり関わる時間がほしい」
「もっと自分の時間が欲しい」

そう思っていても、
ハンドルを握っているのは“やらなければならないこと”の方になっていないでしょうか。

人生の主導権を取り戻す第一歩は、
「根性でがんばること」ではありません。
解決策は驚くほどシンプルで、

あなたの人生という名の車のハンドルを、
もう一度あなたが握り直すことです。

先生の仕事のうち、
“本当にあなたにしかできないこと”はどこなのか。

そこに、時間とエネルギーを集中させるために、

  • 「やらなければいけない」ではなく
  • 「やりたい」と思えることを増やしていく

そのための仕組みが、どうしても必要でした。

そして、そのために作ったサービスが、ひとつだけあります。


まなとも広場は、“やりたいこと”を増やすための場所

僕は、元・特別支援学校の教員です。

毎日、教材を作り、授業を考え、個別の指導計画を書き、
子どもたちのことで頭をいっぱいにしながら、学校で夜中10時を過ぎるのは当たり前──

そんな生活を続けるうちに、
家に帰ったら我が子は寝ていて、起きてもパパ見知り、土日も仕事の事を考え、疲れが抜けない…
本気でこう思いました。

「このままじゃ、先生が先に壊れる」

「先生の時間と、子どもの活動量。
両方を増やせる仕組みをつくらないと、現場はもたない。」

そう考えて、教員を辞めてまで作ったのが、
特別支援の先生向けオンライン教材サービス「まなとも広場」です。

まなとも広場では、

  • 印刷してすぐ使える 教材プリントが 2,500 枚以上
  • 自立活動・教科で使える 活動アイデア
  • 特別支援向けに調整した AI学習指導案・個別指導計画のたたき台
  • そのまま授業で使える ICT教材・ブラウザ教材

などを、カタログのように選んで使える形にしています。

イメージしてほしいのは、

「ゼロから全部作る」のをやめて、
「すでにある土台の“最後の 10〜20%”だけを、自分の色で仕上げる」

そんな働き方です。


“やること付箋”を減らすと、先生は自然と変わっていく

まなとも広場を使い始めた先生からは、こんな声が届きます。

  • 「授業準備にかかる時間が、半分くらいになった」
  • 「“今日なにしよう…”と悩む時間が減って、子どもの反応を見る余裕ができた」
  • 「AIに指導案のたたき台を出してもらえるので、何を書こうかで固まることがなくなった」

奇跡みたいな話ではありません。
やっていることは、とてもシンプルです。

「頭の中の“やること付箋”を、徹底的に減らしているだけ。」

  • 「明日の授業、何をしよう?」という付箋
  • 「この子向けのプリント、どう作ろう?」という付箋
  • 「指導案の形式、これで合ってるかな?」という付箋

こうした付箋の多くを、
“まなとも広場の中に置いておける”状態にしておく。

必要なときに、
パソコンやスマホでカタログを開いて、
ポン、と選ぶだけ。

その瞬間まで、あなたの頭の中びっしり埋めていた
「やらなければならないこと」の付箋は、剥がれ
すっきりとした余白だけが戻ってくる。

残った付箋は、

  • 目の前の子どもの表情
  • 今日のクラスの空気
  • 自分が本当にやりたい授業
  • 自分のやりたいことに挑戦する時間

だけになる。

それが、先生としての“ハンドル”を取り戻すということだと、僕は思っています。


それでも、魔法のような解決策ではありません

ここで、大事なことを正直に伝えておきます。

まなとも広場を使っても、

  • 学校の制度が一晩で変わるわけではありません。
  • 人間関係の悩みが、全部消えるわけでもありません。
  • すべての授業が、急にうまくいくようになるわけでもありません。

それでも、はっきりと言えることがひとつあります。

「ゼロから全部」をやめるだけで、
先生の心と体の負担は、確実に変わり始める。

  • 授業準備にかかる時間が減る
  • 「これでいいのかな?」と悩む時間が減る
  • 帰宅してからの“持ち帰り仕事”が少しずつ軽くなる

その小さな変化が、

  • クラスの雰囲気
  • 家での時間
  • 自分の表情

を、静かに変えていきます。


このままの働き方はムリだ、と一度でも思った先生へ

ここまで読んでくださったということは、
きっとあなたも、どこかでこう感じているはずです。

「このまま同じやり方を続けても、楽にはならない」

もしそうなら、
一度だけ「まなとも広場」をのぞいてみてください。

  • どんな教材があるのか
  • どんなふうに授業や指導案づくりが楽になるのか
  • 自分のクラスで使えそうなものがあるのか

5分眺めるだけでも、

「あ、これ、うちのクラスでもきっと役に立ちそう」

そんな具体的な場面が、次々と浮かんでくると思います。

がんばるほど、しんどくなる働き方ではなく、
がんばりたいところにだけ、ちゃんと力を使える働き方へ。

あなたの人生という名の車のハンドルを、
もう一度、自分の手に戻すための選択肢として。

「まなとも広場」が、その一歩になれたら嬉しいです。


12/8までキャンペーン中
記事URLをコピーしました