
大人が思う子どもの「困った行動」は、
実は「子ども自身が一番困っている」サインです。
そのサインを見逃さず、
正しい理解と支援を早く届けてあげることができれば──
お子さんにとって、しっかりとした土台を築くことができ、
そこからいくらでも力を伸ばしていくことができます。
この漫画は、保護者の方からのたくさんの相談をもとに制作しました。
その中で一番感じたのが、「二次障害」のリスクがまだ十分に知られていないということです。
二次障害は、誰にでも起こり得るものです。
でも、多くの方が「まさかうちの子に限って…」と思いがちです。
だからこそ、「知らなかった…」と後悔する前に、今できることを知っておくことが何よりも大切だと思っています。
私は、14年間、特別支援学校の小学部教員として勤務してきました。
その中で、学年が変わったり、担任が変わったりという環境の変化によって、
それまでできていたことができなくなったり、荒れてしまう子どもたちを何人も見てきました。
そんなときに大切なのは、
「前の先生はこうだったのに…」ではなく、
「この子には、こういう支援をしてください」と伝えられること。
これがあるだけで、子どもの変化や不安を最小限に抑えることができます。
3ページ目以降では、私が運営している「まなとも広場」という教材サイトをご紹介しています。
もちろんおすすめの一つではありますが──
「まなとも広場」だけが唯一の正解ではないということ。
一番大事なのは、
二次障害のリスクを理解して、「わが子にとって、今どんな支援が必要か」を早めに考えること。
まなとも広場は、そのための“ひとつの選択肢”として活用いただけたら嬉しいです。
よかったら、この漫画がその気づきの一歩になりますように。