コミュニケーションの指導で悩んでいる先生へ「言わせる指導」になっていませんか?|アシスティ/まなとも広場

コミュニケーションの指導で悩んでいる先生へ
「言わせる指導」になっていませんか?

子どものコミュニケーションについて、

「言葉を増やしたい」
「もっと自分から伝えてほしい」
「発語をどう引き出せばいいか分からない」
「保護者からも“話せるようになってほしい”と言われる」

そんな悩みはありませんか?

コミュニケーションや言葉の指導は、保護者のニーズとしても非常に関心の高い内容です。

でも同時に、評価が難しい分野でもあります。

プリントのように丸がつくわけではありません。
テストの点数のように、すぐ数値で見えるわけでもありません。
生活の中の関わりで少しずつ変化していくからこそ、先生自身も「何を見れば成長と言えるのか」が分かりにくいことがあります。

その結果、つい分かりやすい形として、

「これを言ってみて」
「〇〇って言って」
「もう一回言ってみよう」

という関わりになってしまうことがあります。

言葉を促すこと自体が悪いわけではありませんが
ここで考えたいのは、
その子は本当に“伝えたい”と思っているか
ということです。

たとえば、子供に限らず
人前に出るのが苦手な人に、急に
「前に出て、みんなの前で踊ってみて」
と言ったらどうでしょうか。

かなりつらいですよね。

でも、好きな曲が流れていて、周りも楽しそうにしていて、自然と体が揺れるような雰囲気だったらどうでしょう。

少しリズムに乗るくらいなら、自然にできるかもしれません。

コミュニケーションも、これに近いところがあります。

「言ってみて」と言われるから話すのではなく、
「伝えたい」
「分かってほしい」
「もう一回やりたい」
「これがほしい」
と思える場面があるから、表現が生まれやすくなります。

つまり、コミュニケーションの指導で本当に大切なのは、言葉だけを取り出して練習させることではありません。

子どもが自然と伝えたくなる環境を整えることです。

発語があるかどうかだけに注目すると、見落としてしまうことがあります。

子どもは、視線、表情、手の動き、声、カード、タブレットなど、いろいろな方法で何かを伝えようとしていることがあります。

大切なのは、それを大人が受け取り、
「伝わった」
「分かってもらえた」
「もう一回伝えたい」
という経験につなげることです。

逆に、せっかく子どもが何かを伝えようとしていても、それが伝わらない経験が続くと、表現しようとする意欲は弱くなってしまうかもしれません。

だからこそ、コミュニケーション指導では、
「何を言わせるか」
だけでなく、
「どうすれば伝えたくなるか」
「どうすれば伝わった経験になるか」
を考えることが大切です。

ここを知らないまま指導をすると、子どもにとっては「話す練習」ではなく、「言わされる時間」になってしまうことがあります。

反対に、子どもが伝えたいと思える状況をつくり、伝わった経験を積み重ねていくと、表現の幅は少しずつ広がっていきます。

言葉で伝える。
カードで伝える。
タブレットで伝える。
表情や動きで伝える。

方法は一つではありません。

大切なのは、その子にとって使いやすい方法で、相手に伝わる経験を増やしていくことです。

コミュニケーションの指導は、ただ発語を増やすことだけではありません。

子どもが
「伝わってうれしい」
「もっと伝えたい」
と思える関わりを増やすこと。

ここが土台になります。

まなとも広場では、コミュニケーションの指導について詳しく学べる動画を用意しています。

動画では、子どもの言葉や表現をどう見取るのか、なぜ「言わせる」だけでは難しいのか、伝えたい気持ちを引き出すにはどんな関わりが必要なのか、カードやタブレットなどのコミュニケーションツールをどう活用するのかを解説しています。

記事では詳しく触れていませんが、動画の中では、言葉の発達を考える視点や、子どもの表現を広げるための具体的な関わり方も学べます。

コミュニケーションの指導に悩んでいる先生は、まず動画を見て、
「言わせる指導」ではなく、
「伝えたいを育てる指導」
という視点を確認してみてください。

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